
MBCで放映予定である「Beethoven Virus」は、今年下半期ドラマの期待作中の一編だ。イジェギュ監督とホンジナ-ホンジャラム作家は、それぞれ「茶母」と「泰陵選手村」で韓国ドラマの内容的変化に重要な役目を果たしたし、ここに去年、Well Madeドラマの標本だった「白い巨搭」のチャンジュニョクを演じたキムミョンミンが加勢する。誰が見ても目を引くに値するラインナップ。しかし、「Beethoven Virus」の制作は、そして「Beethoven Virus」が作られるまでの過程は、それほど順調だったろうか?イジェギュ監督が 3年、ホンジナ-ホンジャラム作家が 2年ぶりに「Beethoven Virus」を企てるまで、彼らはどんなことを経験したのだろうか。「Magazine T」 取材陣に何時間を話しても終わらなかった彼らの「Beethoven Virus」制作記、或いは彼らが「Beethoven Virus」で出会うまでの過程を「Magazine T」が公開する。 (以下「Beethoven Virus」の制作日記はフィクション形式で構成されており、一部内容は事実と違う可能性があります。)

“................”
“なぜ?つまらない?”
“それをドラマで作る?”

イ監督は時間を戻したかった。 今度はひっくり返すことは出来ない。 9ヶ月の間準備したメディカルドラマをひっくり返すと言った時、前に居たプロデューサーの表情を忘れることが出来ない。いっそ机をひっくり返そうとするも、 手は何故か離れて。 イ監督もメディカルドラマをひっくり返したくはなかった。それをしたら、結果はどうなろうと今頃は終放宴をしただろうに。「茶母」 で “痛いか、私も痛い”を全国的な流行語にし、‘茶母嬖人’を誕生させたスター監督イジェギュ。MBCから出て、キムジョンハクプロダクションで作った「ファッション 70s」も視聴率はかなり高かった。おかげで「ファッション 70s」を作った後にはぐっすり休んだ。もうノウハウも生じたし、準備期間も更に長かった。 終わらせて本もたくさん読んだし、ミド(アメリカドラマ)もあまねく渉鮮した。そうしてメディカルドラマをするという決心がつくやいなや、病院を訪ねた。個人的な知り合いの病院関係者を紹介して貰い、総合病院で取材を始めた。3ヶ月の間宿泊しながら、手術という手術はすべて見た。医者の立ち会いの下、 法的に許容された範囲内で実際の臓器を触ってみたりもした。医師はどんな気持ちで手術をするのか、身体で感じられた。イ監督は内に念を押した。「ファッション 70s」をする時、ファッションドラマにファッションの話がないと非難しただろう? 病院の話をびゅうびゅう吹き荒らして、ちゃんとお見せする。

“本当に面白いですよ。面白いけど.... 企画意図がちょっと変わったようですが?”

“やや小さい外科病院にいる人々の生きて行く話。彼らの愛。”
イ監督と A作家は、互いのアイディアが良いということが分かっていた。しかし、二人共互いの作品も良いということは分かっていた。しかし、リアリティーかファンタジーか。ミステリーか感動の差かというのは、めったに狭められなかった。勿論、時間さえ十分にあったなら、この問題を解決することも出来たはずだ。「茶母」や「ファッション 70s」の 時もこんな問題はいつでもあった。今度は事前取材もやるだけやった。しかし、ドラマ業界は待ってくれなかった。ドラマの方向を修正している間、「白い巨搭」と「外科医ポンダリィ」が放送された。放送界では今年はこれ以上、メディカルドラマを作り難いという話が出始めた。1年始終休んで、メディカルドラマをする機会だけ見られない事。 思春期でもないけれども、 イ監督は彷徨の時間を過ごした。「茶母」を撮り、「ファッション 70s」を撮る時には、ドラマ作りがこのようなものだとは分からなかったのに。 しかし、メディカルドラマを準備した 9ヶ月の間、彼に残ったのはシノプシス一つだけだった。イ監督は漠漠となった。それさえも“お金を与えたのに、どうして仕事をしないのか”と追い詰めない会社が有難いだけだった。

“私たちが版権を買いました。一度見てみましょう。”
イ監督の彷徨は漫画家カンプルの「タイミング」を見た瞬間終わった。「タイミング」にはイ監督が望んでいるものが皆あった。緊迫したストーリーもあったし、それにファンタジーだった。今度は企画意図を変えたくても変えることが出来なかった。それだけでもドラマを作るのに、ずっと易しく見えた。イ監督は想像の羽を伸ばし始めた。ドラマで作る時、時間旅行はどのように表現するか、「タイミング」の時間旅行が持っている矛盾はいかに解決するか、すべて研究した。確かに、したたかな作業になるが、初めからすべてしなければならなかったメディカルドラマよりはむしろ易しく思われた。“二人が兄弟ということなの?二人ともダイバーで。”
“そうだ。弟は突然変異して水中でずっと潜っていることが出来、それでドイツの製薬会社で海にある材料で新薬を作ろうと、その子を幼い頃から実験室で育てる。ところが、ある日、兄が弟が住んでいる海中の実験室を見つけて。”
“これは「タイミング」の話じゃなかった? 同じ話をしているの?”
しかし、今回も些細だが、ちょっとした問題があった。韓国のミニシリーズでは、主人公もいてメロも少しはあって、劇的な事件もなければならない。それしイ監督も分かっていて、会社も分かっていて、視聴者も分かっている。「タイミング」は良い原作だったが、ドラマで作ろうとすれば、カンプルの漫画を読んだ人々だけではなく、 50代以上の視聴者も見られる要素が必要だった。イ監督は以前に構想した「アクア」の設定を思い浮かべた。 互いに兄弟というのを知らない二人のダイバーの話。 彼らの関係を「タイミング」の話に接合させれば、原作の楽しさにより多い見どころも入れることが出来るようだった。 直ちに海洋に関する調査を始めた。インターネットは良い所だった。500ウォン出すと見られる報告書から各種論文まで、ないものがなかった。イ監督はその資料を一日中読み続けながら、「タイミング」に肉を付けた。主人公が水中で何時間もの間潜ることが出来るのは、鯨のように筋肉にmyoglobinを保存することが出来るという設定で説明することが出来た。製薬会社が新薬を開発しても、何十年か経つと権利を主張することができないという事実は、ドイツの製薬会社が主人公を新薬開発の為の海洋生物採取に使うという設定を作るのに助けになった。ここにプラス・ワン。女性主人公が死んで行く時、全身から血をすべて抜く手術を見せれば、視聴者たちの表情がどうだろう。イ監督には 9ヶ月の無駄な時間ではなかった。おかげで「タイミング」は多様な話になり得た。
“それをドラマでどうにさせる?”
“出来るから。”
“韓国で視聴者たちが半空間や平行宇宙のような言葉が出れば、何か考えをするようなの? ここが FOXチャンネルなのか?”
しかし、「タイミング」は結局、作られることはなかった。イ監督も理由は分かっていた。‘時間旅行と平行宇宙と新薬開発と突然変異のダイバーの話’は、今まで韓国から出たことがなかった作品だったから。 会社の立場では、それは「太王四神記」をもう一度制作することと違わないことだったかもしれない。人々が数百人死ぬ姿を、いかに表現するかということからして問題だった。 2007年には、豊かに終放宴をしなければならなかったイ監督の3番目のドラマは、まだ企画意図一行さえ出すことが出来なかった。イ監督は決心した。 次の作品は本当に易しいものにしよう。本当に易しくて楽なものにしよう。その時、「コーヒープリンス 1号店」を演出したイユンジョン監督から連絡が来た。
“ホン姉妹?”
“一度会ってみますか?”
2部に続く...
[magazinet]2008-04-17 14:51
http://www.magazinet.co.kr/Articles/article_view.php?mm=006001000&article_id=47923

